BRUISEあざ(青・茶・黒あざ)について
青あざ、茶あざ、黒あざは全てメラニンが原因です。メラニンが存在する深さにより色が異なってみえます。そのためメラニンをターゲットとしたレーザー治療が主体となり、メラニンに選択的に熱エネルギーを与えることが可能な「Qスイッチ・ルビーレーザー」を当院では採用しております。
-
異所性蒙古斑(青あざ)
(治療詳細はこちら)アジア人の乳幼児のおしりの青あざは「蒙古斑」と呼ばれます。蒙古班は10歳ころまでに自然消退するため治療は必要ないとされています。
おしり以外にできたものは「異所性蒙古斑」と呼ばれ、濃いものでは自然消退する可能性は低いため、レーザーにて複数回治療を行います。 -
太田母斑(青あざ)
(治療詳細はこちら)顔の皮膚の片側性に前額〜上下眼瞼〜頬〜上口唇などの三叉神経第1,2領域という場所に、生下時もしくは思春期に現れる淡青色のあざに淡褐色の小さい班点が混ざったあざです。思春期以降の女子に多くみられます。レーザー治療が効果的です。
-
扁平母斑(茶あざ)
(治療詳細はこちら)先下時あるいは生後に体の表面に生ずる、境界明瞭で隆起しない均一な、類円形あるいは不整形の褐色班です。体中どの部位にも発生します。
病理所見では、表皮基底層でのメラニンの増加が主体である。
再発率が非常に高く(成人では約8割以上との報告もある)、幼い時にレーザー治療を行った方が再発率が少ないと言われています。
思春期になってから肩や体幹に発症する発毛性のものは、ベッカー母班と呼ばれています。 -
色素性母斑(黒あざ)
母斑細胞が表皮と真皮の境界もしくは真皮の中に存在して、メラニン色素を作り出すために、褐色ないし黒色に見えます。時に黒あざの部分から毛が生えているもの(獣毛性母斑)もあります。
小さいものではいわゆる「ホクロ」です。生下時より皮膚のかなりの部分に色素性母斑が広がっている場合は、「巨大色素性母斑」と呼ばれます。「巨大色素性母班」では稀に悪性化する可能性があるため注意が必要です。
【参考】
- 幼いころの方が、皮膚が薄くレーザーの治療効果が高いとされています。また3歳未満の方が記憶に残らず、体も小さいため、動いても抑えてレーザーの施術を行うことができます。
- 施術の30分〜60分前に麻酔のシールを貼ったり、麻酔クリームを塗ることにより、痛みを7〜8割方軽減することができます。
- あざの治療は、基本的に保険診療です。子供医療費対象年齢であれば、自己負担なく受けることが可能です。(ただし保険適応回数には、疾患ごとに定められた上限があります。施術前にご確認ください。)